地上に立つのはたいへんだ

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ジャック・ケルアック

     今日はジャックケルアックについて書こうと思います。

                                        

  

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ご存知の方も多いと思うこのジャックケルアック(1922-1969)はアメリカ、マサチューセッツに生まれたビートジェネレーションと呼ばれる人間たちを代表する作家です。

ビート、とのちに呼ばれることになるインテリ集団アレン・ギンズバーグやウィリアム・S・バロウズなどの友人たちと日夜議論を交わすなどしながら過ごしていました。

ビートとは独特なリズム感で進んでいく彼らの小説や詩などを指してつけられた名前だが、このリズムの根底にあったのは彼らが当時好んで聞いていた黒人音楽、ジャズからの影響が大きいと思われる。

 

小説『路上』(On the road)は彼の代表作とされ、先日英ガーディアン紙のThe 100 greatest novels of all timeを見ていたらバルザックプルーストカフカ、など見たことある名前が並ぶなかこの小説が68位に肩を並べていていた。

 

 アメリカ中を放浪する、彼の実経験をもとにおよそ3週間で書かれたというこの小説。当時タイプライターで執筆する時代だったが彼は紙の交換が妨げになるということで原稿をすべてテープでつなぎ一気に書き上げたという有名な逸話付き。これが功を奏しまさに''ビート''と呼ばれる通りのリズム感で話が進んでいく。

 

2012年に紆余曲折あったのちいよいよ映画も公開された。(R-15指定)

        

youtu.be(英語版)

 

途中まで何が起きているかよくわからないような話なのだがラストのシーンでディーンがサルを訪ねてくるところで思わず涙を誘われてしまう。

 

このディーンことニール・キャサディという男もまたビート達の友人だったそうですが、彼は特別小説や詩を書き残すこともしなかったが非常にファンの多い人物。

彼にこれだけファンがいるのはおそらくケルアックの小説に出てくるニール像にみんな魅せられ、親しみを感じているのだと思う。

実際小説に出てくる彼はどうしようもないような人格の持ち主だ。酒に溺れるわドラッグはやるわ、婚約相手がいるにもかかわらずほかの女性と寝るわ、しまいには言い寄ってきたゲイの男性とも一夜を明かす始末。

だがケルアックはそんな彼とアメリカ中を放浪し、多くの時間を過ごし、彼の小説の中でニールをただのどうしようもないやつではなく、どこか愛らしい、何とも愉快なキャラクターとして描いている。

ここにケルアックの魅力、すべての人々へと向けられた暖かいまなざしを感じずにはいられないのである。